ポリパテ作業の準備

私が普段使用するのは「ロックポリパテ中目」(4s)です。
硬化剤が別売りの業務用パテです。
模型用のチューブ入りも使い方は同じですが、他社のパテ同志は
互換性があるわけではないので混ぜないように注意。
主剤と硬化剤の比率なども説明を守りましょう。
硬化剤の量を増減させて硬化速度を調整するなどテクニックが
色々とあるのですが、慣れるまでは通常通りに使いましょう。

ポリパテの多くは主剤と硬化剤がセットで販売されています。
ヘラが付属する場合もありますが商品によって様々です。
実はこれ以外に大変重要な物があり、付属しません…。
パテを練るための台です。
これは自分で用意しないといけません。
少量を混ぜる時にプラバンを使用する方もいらっしゃいますが、
軽くて回転しますので私は好みません。使用する度に捨てるのも
勿体無いと感じます。
硬化剤をしっかりと混ぜるためにはシッカリした台が必要です。
ホームセンターの木材コーナーには端材が売られていたり、
持ち帰り自由なサービスだったり安く手に入る板があります。
画像の板は幅が9cmの物です。
表面にクラフトテープを貼って、その上で混ぜようと準備します。
幅が広いクラフトテープは大きなホームセンターでも見つかります。
板よりも広い幅の10cmのクラフトテープを用意しました。
作業し易い長さに板をカットしてクラフトテープを貼ります。
端を折りたたんで止めます。
板のエッジを利用してヘラのポリパテをしごく為です。
両面使えますから裏にもクラフトテープを貼っています。
固まった残りのポリパテは剥がせば2回くらい使用可能です。
表面が荒れると混ぜにくく攪拌不良を起こすので…
2回使ったら貼り換えるようにしますしています。

攪拌用の板は5枚ほど用意していますので、どんどん次の板を
使っていって一度に全部貼り換えて準備しています。
ポリパテは主剤と硬化剤を練って攪拌して硬化させるパテです。
作業にはヘラが必需品です。
付属のヘラが用意されている商品もありますが、1本ではダメです。
ヘラの使い分けと理由を説明します。
普段はティッシュで包んで、洋食屋さんのナイフフォークみたいに
管理しているヘラです。理由があります。
このヘラは主剤の缶の中に入れて使用します。
角度のついたヘラなので主剤をすくい易いのです。

このヘラには絶対に硬化剤を付着させません。
ポリパテを削る時の粉じんも付着させないために普段はティッシュで
包んでいるのです。
主剤をパテ台に乗せたらすぐに表面を拭き取って包んでいます。

万が一、主剤の缶に異物が入ったら・・・缶の中の主剤が反応して
一缶全てが固まるのです。(経験済みですので注意しています。)
こちらは硬化剤と練り合わしたり盛り付けたりするヘラです。
左の物は油絵の具の道具でペンチングナイフ(ペインティング)。
16歳の頃から使ってます。(元は油絵を描いていました。)
白いものはホームセンターで買ったパテベラです。
一番右の黒いヘラは模型用具で「グルースティック」です。
模型用のパテベラですね。細部の盛り付けに便利です。

「硬化後もペリっと剥がせます。」とうたって売られているヘラも
硬化前に掃除した方が長持ちします。
パテが柔らかいうちにティッシュで拭き取ってからアルコール入りの
ウェットティッシュで拭き取ればキレイになります。
これは必需品だと思っています。
「缶オープナー」です。ホームセンターの塗装用品売り場で
150円くらいで売られています。
塗料缶などのオープナーなのですが、良く出来た商品です。
缶蓋をドライバーなどでこじ開けると変形してしまい密閉度が
下がってしまいます。乾燥の原因です。
溶剤が抜けるだけではなく、外気が入るので反応するのです。
塗料やパテの品質が落ちてしまいます。
パテの場合は粘りが無くなったり食い付きが弱くなったり・・・
最悪は固まります。
塗料にしても艶や色合いに変化が起きて品質低下します。
希釈率もおかしくなるので使い勝手が落ちます。

缶入りの素材は外気との接触に注意が必要なので、専用の
オープナーが手に入るなら活用しましょう。
中身を使ったらすぐに密閉して品質低下を抑えるのも大事です。


トップへ
戻る