耳の成形

今考えると…よくもこんな状態で石膏で型取ったなぁと思います。
長期間放置していて粘土が崩壊寸前でしたから仕方なかった。
耳も位置がわかる程度に適当に作ってます。
ポリパテに置換して抜きたての状態です。
左耳はシッカリと彫っていたようですね。
その後…マスク全体をまとめて行く中で耳の彫刻も整理して
似せていきます。
右耳と左耳の印象が違うというのがポイントです。
その点をシッカリと強調していこうと彫り始めた頃ですね。
左耳は柔らかくて薄い感じです。
一方右耳はエッジがシャープで肉厚です。

左耳は溝が深く掘ってあってフィンが丸い印象。
右は厚めに盛ってエッジを立てて作ります。
左右共に溝とフィンの段差は同じくらいなのですが彫刻方法が
異なっているようですね。
左耳は後ろから2番目の溝が一番長いのです。
後ろから見た時の肉厚の加減も実物と同じになるように
彫刻してあります。
マスク全体のラインと耳のフィン部分のアールの差など
パッと見て実物と同じに見えるように調整して仕上げています。
左耳は角度が大きい。
このような感じに仕上げました。
溝一本一本の深さや角度に気を使いました。
右耳のエッジの頂点のライン。
ラインがガチャガチャしていて直線的ではないですね。
これも実物通りに再現しています。
下から見上げると…
ガチャガチャしていたラインが一本の弧を描きます。
マスクの右側面の曲率が不規則なのでこのような現象が起きます。
これも実物に似せて同じにしました。
…というより…曲面の比率が同じになっているって事なのでしょう。
極限まで似せていきたいですね。


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