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今回はシリコーンゴムを型枠に注入するのではなく、原型に塗り付け
積層します。
途中にガーゼを貼り込んで強度を上げます。
ガーゼは四角くカットして用意しておくのですが、直ぐに取れるように
一度ばらして重ねておきます。
シリコーンの積層の上から石膏を塗り付けてバックアップ型を作り
補強するのですが、シリコーン型と石膏型がズレないようにするため
シリコーンのチップをキーにします。
使わなくなった古いシリコーン型を切り刻んで保管してあるのですが、
そのチップを適度な大きさ・形になるようカットして用意しておきます。
このような副素材的なものは作業前に用意してすぐに使えるように
準備するようにしています。
用意しながら型の完成をシミュレートしておくことも大事だと思います。 |
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シリコーンゴムと石膏の作業が連続になるので、作業台の上を片付け
広いスペースを確保します。
私が自作した作業台が大きい理由は、このような作業を予測していたから
なのです。作るものが大きいのはHPやブログでも書いていますが、
大きなものを型取りする作業にはより広いスペースの確保が必要です。
慣れないうちは周りを汚すことになります。
床面にもシートなどを敷くと安心ですね。
事前の作業シミュレートで手順を考えて作業を開始します。
過去に散々汚したり怪我をしたりして経験しました…。 |
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マスクの顔面部分に使用したシリコーン量は…一層目は180ccでした。
固まり始めるのに20分くらい(メーカーにより違う)ありました。
それまでに、流れ落ちてくるシリコーンを汲み上げて上からかける作業を
繰り返すことになります。
まずはエッジ部分に原型が出ないように乗せるように作業します。
エッジの上に厚みが出てシリコーンの層が2ミリ位出来ましたので、
一回目でガーゼを貼り込み出来ました。 |
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薄くなっているところや切れそうな部分を見つけて厚くしていきます。
2回目は100ccのシリコーンを用意して作業しました。
ガーゼを利用して厚くすることもできます。ガーゼの網目でゴムが流れ
落ちないのを利用するのです。
鼻の下などがアンダーカット(逆テーパー)になりがちなのです。
ガーゼを貼り付けながらシリコーンを厚めに盛りました。
3回目で最終です。50ccのシリコーンを攪拌してゴムが足りない所を
チェックしながら盛り付けていきます。
最終のシリコーンを接着剤のように使ってシリコンのチップを貼ります。
石膏のバックアップ型へのキーになります。
直径24cmのマスクの半分ですが、シリコーン使用量は330ccでした。
今回は節約してギリギリの薄さだと思います。
厚くしても負荷がかかれば切れますので、千切れるのと薄さはあまり
関係ないと思ってます。
丁寧に作業すれば節約できるものです。 |
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流れ落ちるシリコーンゴムを汲み上げて塗り付けるのに使用した筆。
ダイソーで100円で4本入りの筆です。
シリコーンが硬化するまでにシンナーで洗えば元通りに使えます。
洗浄に使用するシンナーはペンキ用のシンナーですから。
同じ事をする場合は火気などに注意してください。 |
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顔面側の石膏が完全には硬化していないので慎重に裏返します。
粘土の土手を作って外周を囲います。
粘土とシリコーン表面にバリヤコートを塗り付けて離型処理します。 |
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シリコーンゴムをかけます。
一度でこのようにきれいに膜が張ると嬉しいですねぇ。
この厚みならガーゼが貼り込めます。 |
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ガーゼを貼り付けてシリコーンゴムで積層します。
古いシリコーンゴムの塊りをカットしたチップを貼ります。
このあともゴムを塗り付けて表面を均したらゴムの層は完成です。 |
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ガーゼが毛羽立ったまま石膏を掛けると接着してしまいます。
粘土の薄い板を作って被せて成形してしまいます。
これで安心して石膏を流せますね。 |