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こちらが仮面ライダーAタイプマスク。第一話の画像です。
1.塗装にメタリック感が強い。
2.正面から見た頭のアウトラインが卵型。
3.目玉の左右の角度が違っていて右目が立っていて左目は斜め。
4.Cアイ(目玉)の色は透明ピンクで、樹脂に色が付いている。
5.クラッシャーが全体的に反り返っている。
6.覗き穴の周囲のビスの数は左右4本、合計8本。 |
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こちらは仮面ライダーBタイプマスク。第7話の画像です。
1.塗装はメタリック感が少なくマットな印象。
2.シルエットは上から見るとキレイな楕円、前からは四角い印象。
3.左右の目玉が離れていて角度は左右とも同じような角度。
4.Cアイの色はほぼ透明で裏から赤いセロファンでピンクに見せている。
5.クラッシャーの中央の歯だけ反り返っている。
6.覗き穴の周囲のビスの数は左右5本、合計10本。 |
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上の図はマスクへの目玉の取り付け位置とパテ修正の形状です。
位置関係の違いだけでなく、成形方法に違いがあるようなので解説します。
Aタイプマスクは目玉を内側から受け入れるようにパテで枠のように加工し
マスクの表面処理を終了させてから目玉を取り付けたようです。
(目玉のふちがキレイに整形されていますが、手間がかかる。)
Bタイプマスクの場合は、マスクの表面に目玉の外周を接着してから
パテで隙間を埋めます。マスク全体の表面処理は目玉を取り付けた状態で
行うので作業は早いです。
AとBではパテを盛り上げる形状が違いますね。
この膨らみの違いもAとBの特徴です。 |
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Bタイプマスクの画像です。
目玉を接着した後に鼻筋のパテを整形しようにも…目玉とランプが
邪魔なので鼻筋にヤスリやサンダーが入りません。
透明の目玉を傷付けると余計な作業時間が必要になるため、手作業で
サンドペーパーにて表面処理をしたのだと思います。
作業時間に限りがあるため目立たないレベルだと判断して塗装したという
のがテレビ画面上でも確認できます。
そうです…FRPマスクはアップの撮影用なので見えてしまうんですね。
この画像からわかる事が他にもあります。
右目の内側、三角部分をパテで延長しています。
目玉の外側外周をマスクに接着するので内側には隙間が出来ます。
その隙間をパテで塞いだのでしょう。
結果的に角度が変わって左右の目の角度は対称形になりました。
私はBタイプを成形不良だとは考えていません。
どちらかと言うとAの方が不良だと考えています。
目玉の角度が左右で違いますし前歯が反り返っています。
上から見たマスクのアウトラインもAタイプは扁平で変形しています。
でも、仕上げの美しさはAタイプに軍配が上がります。
塗装の表現もAタイプの方が上ですね。
初期仮面ライダーマスクは作るたびに工夫して試行錯誤していた時期
なのですから、個体差が激しいのです。
この違いを今の段階でレプリカ造形で再現してみたいと考えているのです。
仮面ライダーのBタイプマスクを作る事に何か意味があるのかと聞かれても
自分では答えは出せません。わかりません。 |
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表面の再処理、再塗装を重ねて鼻筋の段差は見えなくなっていきます。
一番男前だったころのBタイプマスクです。
旧一号はAタイプが似合いますが、旧2号と言えばBタイプだと思います。
中期くらいまではBタイプが一番使用回数も多く印象が強いのです。
私は仮面ライダー2号が好きなのです。
Bタイプに拘るのはそのためかも知れません。 |
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Aタイプには目玉を覆うように瞼のような膨らみがあります。
目玉を内側から接着しますから周囲をパテで膨らませて内側を磨いて
成形したようです。目の周囲には段差がありエッジは丸く処理しています。 |
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ではBタイプはどうかと言うと…瞼はあります。
Aタイプと違ってBタイプの場合はマスクの表面に目玉を接着。
接着した周囲をパテで覆っています。
この画像でも薄く映っていますが、Bタイプの眉間には縦筋があります。
マスクの左右パーツを接着してからラインをパテで修正したのでしょう。
その修正跡が塗装後の光の反射で現れているのです。 |
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