Aタイプの複製マスクを3分割

このホームページのAタイプマスク製作ページで型を作りました。
当然、Aタイプを複製するためです。
このAタイプの型にポリパテを塗り付けてBタイプのコアモデルを作成。
そのコアモデルを改造してBタイプマスクを作る計画ですが…
AとBの違いは細部の形状だけではなく、アウトラインが変わるほどの
大きな成型上の違いがあるのです。
実物のマスクの型は3面型で、出来上がる3ピースを組んでマスクにして
隙間を埋めて成形して作ります。
そのため出来上がったマスクは印象が変わるほどの違いがあります。

粘土で土手を作りながら一部分ごとにポリパテを塗り込み、粘土を
取り除いた面にワセリンを塗ってポリパテ同志が固着しないようにして
残りの面にポリパテを塗ります。
後でワセリンを塗った面で分解して3ピースに割る計画です。

一度割った3面のピースを角度を変えて再接着して丸顔になるように
成形してBタイプに改造します。
目玉の角度を変えるために目の周囲を削りなおして調整します。
クラッシャーも削り込んで反り返りを逆転させて調整します。
型にポリパテを塗り込むと収縮して段差が出来てしまいます。
画像は段差にポリパテを盛り付けて修正して表面を均している状態。
これでAタイプのクローンマスクの状態です。
成形時にバラバラにならないように頭頂部のポリパテにはワセリンを
使用せずに一塊で成形しました。
3分割線に合わせて精密ノコギリと彫刻刀で切込みを入れます。
使用した精密ノコはPRO-HOBBYのエッチングアートソーです。
エッチングに厚みがあり持ち手もしっかりした物が付属します。
ポリパテの塊やレジンのパーツなども切り抜きやすいと思います。

少しずつゾリゾリと切込みを入れていると、所々貫通して抜けます。
点線のように間隔をあけて切込みを入れます。一気にラインを繋げると
力を入れて切っていますので負荷がかかって割れる事があります。
慎重に少しずつ切り抜きます。
裏まで貫通した短い線が何本か出来たら、裏からも加工します。
#80の布サンドペーパーで削り、切り取りラインの厚みを平均化します。
作業中にポツンと言う音がします。貫通したラインが繋がって一直線に
割れている音です。
裏側からも表のラインを繋げるようにエッチングソーで切込みを入れると
割れずに切り取れると思います。
丁寧に切り抜きました。
実物の仮面ライダーマスクと同様に3面のパーツに分離しました。

本物のマスクはこのような3ピースのパーツとしてFRPで成形されます。
この3ピースを組み合わせてマスクにするのです。
マスキングテープで仮組します。
Bタイプになるように組み合わせると隙間が出来ました。
Aタイプよりも丸い印象のBタイプに似せて組み直すのです。
顔の正面から見て平坦な角度で組み立てました。
前歯に少し隙間が出来ます。Bタイプの前歯は先端が丸く処理されて
Aタイプよりも横幅が広いので合わせたのです。
頭頂部に行くにしたがって隙間が広がります。
これもBタイプの特徴で額の角度もBタイプに似せるので、この角度で
正解だと思います。

このように一度切り離して再度組むことをしなければBタイプになりません。
手間がかかる作業ですが、これしか方法が無いのです。


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